帝王切開手術の詳細を書き留めておこうと思う。
今回の帝王切開は、病院選びを麻酔の種類で選んだ。
前回は麻酔が全然効かず手術中から術後にわたって
猛烈な痛みを味わったからだ。
桐生の妊娠がわかった時、手術の麻酔の方法を独学で調べた。
麻酔の種類は大きく分けて4つ。
①腰椎麻酔
②硬膜外麻酔
③腰椎麻酔+硬膜外麻酔
④全身麻酔
ネットで体験談などを読んだりすると③か④が痛みが少ないけど
④で前回は三途の川を見たので③の方法をしてくれるところに決めた。
硬膜外麻酔があると術後も麻酔が効いているので、
痛みが格段にラクになるらしい。
数え切れないほどの体験談などを読んだので完全な耳年増になっていた。
2008年5月21日
部屋で筋肉注射を1本打つ。これは何回打っても痛い;;
歩いて手術室まで向かう。
手術台にあがり身体に機材を取り付ける。
看護婦さんもたくさんいた。
背中に麻酔を2本打ったけどあまり痛くなくてよかった。
大きいお腹で背中を丸めるのが大変!
注射はチクッとした後、プチュと液が入る感覚がある。
その後、ググッと背中を押される感じ。
仰向けになって導尿→意外に痛かった。
その後、膣に栓をした感じがするけど定かではない。
麻酔が効いて足がポカポカ温かくなって気持ちがいい。
いい感じに酔っ払ってフゥ~とベットに寝転んだ感じ。
先生も看護婦さんも冗談なども言って手術室だけど、なごやかだった。
まもなく、お腹のところだけ穴のあいた緑色のシートをかぶせられる。
ライトに手術風景が写って見えないかな?と思ったけど見えず・・・。
お腹を触り「これ痛いですか?」と聞かれるも、感覚しかなく「イイエ」と答える。
「では始めます」の先生の声で手術が始まった。
メスでお腹を切っている感覚。
でも全然痛くないのでホッとした。
その後、ハサミでジョキジョキ切っているような感覚があったけど間違いかも。
迷いもなく、結構大胆な感じでお腹を開いていた。
腹膜か子宮かわからないけど、かなり上のほうまで切っている感じ。
痛みは無いが感覚があって気持ち悪いとよく聞いていたが、私は平気だった。
また呼吸困難や頭痛、吐き気などの副作用も心配したが全く無し。
ゴボゴボと血か羊水を吸いだす音が聞こえた。
手を握ってくれている看護婦さんが頭が見えてきたと教えてくれる。
かなり胃のほうまでグイグイ押され声が漏れてしまう。
切るならスポッと出てきそうなのになぁ~と考えていた。
お腹の中をかき回されているみたいで不思議な感覚がある。
「予定より大きいなぁ」と先生の声がする。
前日のエコーでは推定2600~2700gだったが実際は3114gだった。
長い時間、お腹を押したり引っ張ったりしていた。
最後にすごく引っ張られた感じがしてブチブチッと何かが切れた感じがした。
大丈夫かなぁ・・・と心配になる。
まもなくお腹が急に軽くなって「おめでとう 12時28分 男の子です」との声。
その後「12時29分胎盤です」と聞こえる。
赤ちゃんの口から羊水を吸いだすと元気な泣き声がした。
横を見ると胎脂で白っぽくなっている赤ちゃんを看護婦さんが拭いていた。
キレイになると顔の近くで見せてくれる。
見た途端、愛情大爆発!大号泣!ではないがホッとした。
桐生を見た初めての言葉は「大きい!」だった。
余談だが助産師をしていた妹によると、出産直後にテレビでよく見るような
感動して泣いてしまう人は2割弱だそう。
大部分は疲れて放心しているママが多いそうだ。
そう思うと、泣けるのは比較的安産の人かな?
生まれた途端、気が緩んだのかお腹が痛くなってきた。
「眠りますか?」と先生に聞かれ、「ハイ」と答える。
本当は縫合中も眠らずにおこうと思っていたが、痛いのはイヤなので断念。
ほどなく、酸素マスクから笑気麻酔の独特なニオイがして
腕の点滴からも動脈麻酔が入ってきた。
しばらくしても あれ?眠れない・・・と焦っていると先生が
「○○さん 目をつむって寝ようと思ってください」と言われる。
目を閉じてしばらくするとボォ~っとしてきた。
先生同士の「前回は全麻(全身麻酔)でも意識があったらしいよ」と言う雑談を
聞きながら眠ってしまった。
肩をたたかれ「終わりましたよ」の声で目が覚める。
ストレッチャーで手術室を出ると家族が待っていた。
部屋に戻り、家族と少し話しては眠るの繰り返し。
看護婦さんに「お腹が痛いです」と言うと、「痛いときに押してね」
と背中から硬膜外麻酔が入る仕組みのスイッチを渡され
すぐにラクになり、また少し眠る。
パパ以外は帰っていった。
手術中、手をつないでもらうだけですごく心強かった。
お腹すいたなぁ~、早く赤ちゃんに会いたいと考えていた。
14時頃、喉がカラカラだったのでお水を飲んでいいか聞くと
19時30からならOKという返事でガッカリ;;
うがいはしても良かったので、かなり楽になった。
16時頃、ハッキリ目が覚めた。
その後は後腹痛や術後の痛みに苦しむこともなくテレビを見たり
携帯でブログを更新する余裕もあった。
【振り返って】
今回は拍子抜けするほどラクな出産だった。
夫に「今回はすごくラクそうだったから、生んでくれたありがたみが少ない」
なんて言われてしまった。
確かに、これなら普通分娩するより痛みは少なかったかも。
(陣痛を経験したことがないから、比べられないが・・・)
また前回は術後から次の日の朝まで完全看護の部屋で一睡もできず
夜を過ごした。
その日は家族も泊まれず一晩中、真っ暗な部屋の中で痛みと戦っていた。
今回は術後すぐお部屋に戻り、家族の宿泊もOKだったので、
ささいなことでも気軽に頼めるし、精神面でも安定していた。
看護婦さんからも私の回復の速さや、痛みが他の切開の人と比べ少ないのを
驚いていたから、本当にラッキーだった。
これから帝王切開を受ける人の不安を少しでも減らせたら・・・と思う。